2010 年 7 月 30 日
前回説明した泉質名ですが、年配の方になればやはり旧泉質名のほうがわかりやすいと思います。
そのため温泉分析書には旧泉質名も併記するように環境省から指導がされています。
この旧泉質名ですが、種類があり簡単に説明します。
・単純温泉
この泉質ですが、含まれている成分は少ない温泉のタイプになります。
そのためお湯が柔らかく、刺激の少ないお湯となっていて、名湯とされるものに多い泉質ではないでしょうか。
・食塩泉
塩分を多く含む温泉。
・重曹泉
重層成分を多く含む泉質。アルカリ性。
・単純炭酸泉
遊離炭酸を多く含む泉質。
・硫酸塩泉
硫酸イオンを陰イオン、陽イオンの種類で細かく分類されます。
苦味をもっているので苦味泉とも呼ばれます。
・鉄泉
鉄分のイオンを主な陽イオンとし、陰イオンの種類で含まれる成分が変わります。
・硫黄泉
硫黄を多く含む泉質で、炭酸ガスや硫化水素の含有があるかないかによって、単純硫黄泉、単純硫黄水素泉と分けられます。
・重炭酸土類泉
重炭酸カルシウム、重炭酸マグネシウムを含む泉質
・酸性泉
水素イオンを多く含む泉質。
・明礬泉
陰イオンとして硫酸イオン、陽イオンとして主にアルミニウムイオンを含む泉質です。
・放射能泉
ラドンを多く含む泉質、またラジウム泉とも呼ばれます。
よく見る泉質もあったと思います。
この泉質をもった温泉に入ることによって、どのような効果があるのかはいずれ説明したいと思っています。
カテゴリー: 温泉の成分 | コメントは受け付けていません。
2010 年 7 月 30 日
温泉に入る時に気になるのが泉質ではないでしょうか。
白い温泉から、透明な温泉、赤い温泉など色々なお湯の色が温泉にはありますが、その特徴を示すものに泉質という表し方があります。
この泉質ですが、含まれている温泉の成分によって決まるのですが、実は分類の仕方、表記の仕方に統一性というのはなく、わかりにくくなっています。温泉分析書には泉質の明記の義務付けはされていますが、統一性を持ってほしいなと思います。
どうしてこのように分かりにくい表記になったかというと、分類方法の変更があったからです。
昔までは食塩泉や芒硝泉、重層泉といった11種類の療養泉としてのあらわしていたのですが、昭和54年に国際基準に適応できるように、含まれる化学成分に基づき、科学成分でそのまま分類することになたのです。
この分類には9種類で分けられるようになりました。
そのため以前までの分類では旧泉質名、新しい分類方法を新泉質名と呼ぶようになりました。
ですが、この新しくなった分類方法ではどうしてもなじみがなく、一般の人には受け入れづらく、化学成分では効果がわかりにくくなってしまいました。そこで新しく掲示用泉質名というものが作られたのです。
そのため今温泉の泉質を表示する方法として、この3種類の泉質名が使われるようになっているのです。
ただ、旧泉質名のほうが今でも馴染み深く、わかりやすいという人がおおいので、旧泉質名で温泉の泉質を表示しているところも多くあります。このように分かり9くなっているので、環境省では掲示用泉質名だけでなく、旧泉質名を併記して、わかりやすくするように行政指導を行っているようです。
カテゴリー: 温泉の成分 | コメントは受け付けていません。
2010 年 7 月 30 日
温泉は体に良いとされていますが、温泉には療養泉と分類される温泉があります。
鉱泉分析法指針の定義にとると、鉱泉に該当するもので、特に医療的な効果を期待できる温泉、治療目的に利用される温泉を療養泉と呼び、ここでは含まれる温泉成分についても特別に規定しているのです。
療養泉の定義なのですが、泉温が摂氏25度以上、もしくは次に上げる8種類の成分が規定量以上含まれていることが必要となります。
その成分ですが
「溶存物質の総量(ガス性のものは除く)、銅イオン、遊離二酸化炭素、総鉄イオン、アルミニウムイオン、水素イオン、総硫黄、ラアドン」です。
鉱泉で最も重要とされる特徴といえば、人の体に作用し病気の治癒効果を持つことでした。
昭和23年の温泉法により、療養泉の規定成分を含まない温泉の存在も認められました。
これは温泉成分を含んでいる水なので、常水とは違うのですが、医療的な効果がまだ分からないとなっている温泉のことです。
療養泉としての資格は与えられないことになっているので、泉質の表示も出来ないことになています。
そして先ほどあげた成分が入っている療養泉として認められると、都道府県知事の判断を得てになりますが、適応症の掲示が許されるのです。ですので療養泉ではないところには、適応症の表示はないということになりますね。
カテゴリー: 温泉に関して | コメントは受け付けていません。
2010 年 7 月 30 日
次に浸透圧についての説明ですが、浸透圧という言葉は普段あまり馴染みのない言葉ですよね。
浸透圧というのは物理化学用語で、濃度の異なる2種類の液体を半透膜で仕切ったとき、その膜にかかる圧力のことを言います。
隔てられた2種類の液体というのは、その膜を通して同じ濃度に近づこうとするので、濃度の低い液体から濃い液体の方へと水分が移動していくのです。
これを温泉に入ったときにおきかえると、2種類の液体は人の体の細胞膜と温泉のお湯になります。
そして半透膜が人の皮膚となります。体の細胞液と浸透圧が同じ温泉を、等張性泉、低いものを低張性泉、高いものを高張性泉となります。
そして浸透圧の低い低張性泉ですが、温泉の水分が体内に移動することで濃度を近づけようとなるので、水分を吸収しやすくなります。長い時間温泉に使ってえいると手足の指さきがシワシワになった経験、誰しも一度はあると思います。
この現象はこの低張性泉によるものです。
逆に浸透圧の高い高張性泉では、濃度を近づけるので、温泉の成分が体に浸透していきます。
こういったことがわかると、この温泉がどのような温泉かわかるようになると思います。
自分の好みの温泉を見つけるのも楽しみの一つではないでしょうか。
こう書くと、高張性泉のほうが体に温泉成分が浸透し体に良い温泉と思われるかもしれませんね。
確かに温泉成分が浸透することで、薬理効果というのは高まりますが、それだけ湯あたりを起こしやすくなります。
カテゴリー: 温泉の成分 | コメントは受け付けていません。
2010 年 7 月 30 日
温泉はこれまでに紹介したように、泉温度、イオン濃度、浸透圧によって分類されることになります。
この項目なんですが、温泉としてどのような影響を及ぼすのか見ていきましょう。
泉温度。
これは入浴する時に、入浴施設で加熱しているか、加水しているかということがわかります。
ですが湧出時の泉温度自体の影響はあまりないと思います。
イオン濃度。
イオン濃度というのは、物質がアルカリ性か酸性かとい度合いを示すもので、phで表記されます。
このph値なんですが、特に存在するというわけではないのですが、日本では0~14までの範囲になっていますね。
この中間の部分の7が中性となり、それよりもph値が小さくなると酸性、ph値が大きくなるとアルカリ性となります。
このph値が変わることでの温泉に入った時の感じ方ですが。pH値が低いほど肌にピリピリとした感じを受けます。
逆にpH値が高いとヌルヌルとした感触になります。
この感覚ですが、人の皮膚がお湯のpH値によって化学反応を起こしているため、こういった感覚がするのです。
アルカリ性でも酸性でも、皮膚の角質を落とすことに変わりはないのですが、酸性のお湯になると、水素イオンにより皮膚の角質が分解除去されるという化学反応が起こるため、角質が痂皮化するため起ります。
そしてアルカリ性のお湯になると、水素イオンよりも濃度が高い水酸化物イオンにより、角質の分解や除去が行われ、角質は浸潤していくのです。
これがお湯につかったときの、ピリピリする感じやヌルヌルした感じになるおです。
カテゴリー: 温泉の成分 | コメントは受け付けていません。
2010 年 7 月 30 日
鉱泉の分類方法ですが、3つの種類があります。
それは泉温度による分類、液性による分類、浸透圧による分類です。
この分類方法について詳しく見ていきましょう。
まず泉温度による分類ですが、この泉温度というのは、鉱泉が地上に湧出したときの温度、もしくは採取した時の温度のことを言います。冷鉱泉であれば25未満、温泉は25度以上となるのですが、温泉でも温度を3種類に分けています。
低温泉・・・25度以上34度未満
温泉・・・35度以上42度未満
高温泉・・・42度以上
と分類されています。
次に液性による分類ですが、湧出時の水素イオン濃度(ph値)による分類となっています。
酸性、弱酸性、中性、弱アルカリ性、アルカリ性と分かれています。
最後に浸透圧ですが、溶存物質総量や凝固点により浸透圧の分類はされています。
このように温度などの分類からわかるように、法律上では温泉は鉱泉という分類の一つとなっていますが、私たちが日常で行っている温泉の分類とは少し違っていますよね。
私たちが思う分類は、温泉は温かい湧水、鉱泉は冷たい湧水と分類しているものです。
実際は少し違うということを覚えておいて欲しいですね。
温泉で成分表を見ることもあると思いますが、例えば「低膨張製ー弱アルカリ性ー低温泉」という表記の温泉を見たことがあるとおもいますが、鉱泉の分類によって順に表示されています。
「低膨張製ー弱アルカリ性ー低温泉」は「浸透圧ー液性ー泉温」となっているのですね。
カテゴリー: 鉱泉について | コメントは受け付けていません。
2010 年 7 月 30 日
温泉の定義とは温かい湧水で、鉱泉は冷たいけれど鉱物を大量に含む湧水と思っている方が多いと思われますが、環境庁定めている「鉱泉分析法指針」というものがあるのですが、ここで鉱泉の定義を定めています。
その鉱泉の定義ですが、地中から湧出する泉水であることと、次の条件に当てはまるものを鉱泉としています。
・多量の固形物質やガス状物質、または特殊の物質を含むもの。
・泉温が泉源の周囲の平均気温より、常に著しく高温であるもの。となっています。
また鉱泉の中でも治療を目的としてたものを療養泉とするとなっています。
この鉱泉分析法指針なのすが、昭和26年に定められている衛生検査指針温泉分析法に依っているのです。
温泉法の中での温泉の定義では、水蒸気とその他のガスも含まれるとなるのですが、この鉱泉分析法指針では、鉱泉には水蒸気その他のガスは含まれていないのです。
このため温泉と鉱泉の区別がわかりにくくなっているのではないでしょうか。
それまでは鉱泉と温泉、そして冷泉と分けていて、区別も分かりやすいものでしたが、冷泉という言葉はあまり普及されませんでした。そのためか冷泉は鉱泉と呼ばれるようになったのです。
そして少しややこしくなるのですが、鉱泉の定義としてガスは入っていないけれど、温泉成分に含まれるガスを地下水に混入させたものは造成温泉といいます。たとえば温泉地として有名な箱根の大涌谷温泉、大分の別府温泉は、この造成温泉が大半となっているのを知っていましたか?
カテゴリー: 温泉に関して | コメントは受け付けていません。
2010 年 7 月 30 日
温泉法で温泉はどのように定義されているのかみてみましょう。
温泉法には「地中から湧出する温水、鉱水、水蒸気やガス」であると定義しています。ガスというのは炭化水素が主成分となる天然ガスは除かれています。
そして温泉は次の条件に当てはまるものとして定義されています。
温泉が採取される際に、摂氏25度以上の温度であるとこ。
そして19種類の物質が1つ以上1kgの規定量以上に含まれていることとなっています。
その19種類の物質
溶存物質、遊離炭酸、リチウムイオン、ストロンチウムイオン、バリウムイオン、フェロまたはフェリイオン、第一マンガンイオン、水素イオン、臭素イオン、よう素イオン、フッ素イオン、ヒ酸水素イオン、メタ亜ヒ酸、総硫黄、メタほう酸、メタけい酸、重炭酸ソーダ、ラドン、ラジウムです。
物質によって規定量は違いますが、この物質が入っていれば温泉となるのです。
温泉は地中から湧出する際の温度が25度以上のお湯であれば、温泉となります。
または冷たい水でも、上記の成分が一つでも入っていれば温泉となります。
温泉はこのように定義付けられているのですが、水温が25度以上あれば温泉となるのであれば、一般に大きな浴槽のある入浴施設であれば温泉とも言えるのではないでしょうかね。
温泉というのは暖かく、効能成分が多くはいっているイメージがありますが、実際はそうでなくても温泉となるのはなんだか不思議な感じがしますね。
カテゴリー: 温泉に関して | コメントは受け付けていません。
2010 年 7 月 30 日
温泉法について紹介します。
温泉法というのは、昭和23年に公布、平成10年に最終改正された法律です。
この法律の目的が第1章にかいてあるのですが、簡単にいうと「温泉の保護」「温泉を採取する際に可燃性天然ガスでの火災防止」「温泉利用の適正化」を目的としてつくられました。
温泉を公共福祉として役立つようにと、温泉法は作られたのです。
2章から4章にかけて温泉にはそれぞれの目的にあった、いろいろな規定を作り、それに対する都道府県知事などの許可が必要といったことが書いてあります。
分かりやすく紹介すると第2章は温泉の保護について書いてあります。
温泉を掘る目的で土地を採掘するためには許可が必要だということ。
第3章では温泉の採掘などで伴う災害の防止について。
温泉源から温泉を採取するためには許可が必要といこと。
第4章では温泉の利用に関してです。
温泉を利用するには許可が必要ということ。
温泉成分などの表示。
温泉成分を分析した人の登録。
温泉へ立ち入り検査や改善指導について。
こういった許可だけでなく、採掘の停止を命令すること、許可の取り消しを行うこともできるようになっています。
温泉利用者が一番知っておきたいことは、第4章で書いてある温泉の利用についての項目だと思います。
実際平成19年に行われた法改正ときも、私たちにとっては印象深いものではなかったでしょうか。
一時期温泉成分の偽装問題について大きくニュースで取り上げられましたよね。
これを受けて温泉成分の分析は定期的に行わなければならないという義務付けがなされるようになりました。
カテゴリー: 温泉に関して | コメントは受け付けていません。
2010 年 7 月 29 日
日本人は温泉が大好きですよね。
温泉のイメージとしては、地下からのお湯を利用している入浴施設であったり、特別な効能のあるお湯に入ることの施設という認識ではないでしょうか。また大きな湯船に入ることが出来るところが温泉とい認識の方もいると思います。
そんな温泉ですが、実際どういったものを温泉というのでしょうか。
温泉=入浴する施設というイメージが多いとおもいますが、多いな湯船に入ることの出来る入浴施設になると町の中の銭湯も温泉となりますね。
温泉という定義が漠然としているため、入浴できる施設が温泉というイメージになっているのだと思います。
元々の温泉というのは、地熱で熱くなった地下水が噴き出している現象やお湯を示すための用語でした。
地下水を常水、それと異なる異常な状態にある地下水を鉱水と区別しているのですが、その中の鉱水を鉱泉と温泉に細分化したのです。
温泉には実は温泉法という法律できめられた定義というものがあるのを知っていましたか?
温泉法という言葉自体初めて聞いた方も少なくはないと思います。
この温泉法というのは、温泉の保護、温泉を発掘する際の災害防止のために昭和23年に公布された法律になります。
日本人の大好きな温泉ですが、温泉について知らない人も多いですよね。
ここでは温泉について詳しく説明したいと思います。
温泉のことを詳しく知ることで、より一層温泉が好きになるかもしれませんね。
カテゴリー: 温泉とは? | コメントは受け付けていません。